あらきけいすけのメモ帳

あらきけいすけの雑記帳2

COVID-19 覚書

自分用の覚書

  • 人類がCOVID-19に直面するのは初めてである
    • したがって、免疫がないから、感染拡大初期の感染者数の増加率は指数関数的である

    • しかし、感染者数の増加ペースは国ごとに異なっている。香港、シンガポール、日本が低い*1
    • しかし、指数関数的なので、遅かれ早かれ相当数まで感染拡大は必ず起こる
      • したがって、軽症例まで受け入れるとリソースが即座に枯渇する。リソース配分を重症者にシフトすること、病院での感染拡大が起きないようにすることが肝要
  • COVID-19に特効薬、ワクチンはまだない
    • したがって、罹ったら免疫ができるまでじっとしている他ない。
    • したがって、現況では集団免疫以外の収束シナリオが描けない
    • しかし無症状、軽症例もかなり多い。
      • したがって外出時は誰もがなるべくマスクをするべき(気付かないまま感染している場合の感染拡大をペースダウンするための咳エチケットとして)*2わたし自身も毎日、公共交通機関を往復で2時間程度は使って通勤しているので、岡山在住の人が高知で感染確認されたという報道以降、マスクを着用している。
    • 先ほどの論(「現時点ではマスクの効果は分からん」)では、私はネガティブでしたが、「感染者にマスクを装着させることは、周囲への感染を抑える効果がある」と証明されています。
       特にインフルエンザで文献やガイドラインが多く、ぱっと調べただけでも論文が存在します*)。WHOはそれを引用して2009年のインフルエンザ騒動のときにマスク着用を推奨しています。
      *)efferson T, Foxlee R, Del Mar C et al. Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses: systematic review. BMJ 2008; 336;77-80.
       EUの感染予防対策機関であるECDC(European Centre for Disease Prevention and Control)でも、エビデンス付きでインフルエンザ患者のマスク着用が感染伝播阻止に有効と記載しています(参考)。アメリカのCDCでも、マスク着用を推奨しています。
      ある医師がエンジニアに寄せた“コロナにまつわる現場の本音” (3/10) - EE Times Japan
    • その一方で、高齢者、持病のある人には重篤になって死亡する場合もある
      • したがって、社会リソースは重篤な人に優先的に回すべき

*1:日本が低い理由を邪推すると、まず花粉症の季節と被ったのでマスク着用率が高く拡大のペースが抑えられている。PCR検査のリソースが少ないので、かなり症状の重い人とその周辺から検査するので、症状の重い人の感染拡大のペースは(どこの国でも)10%/日くらいなのかもしれない。(日本人だってヒトなので、軽症者込みで検査をすると見つかるレートは諸外国と同じになるはずだし、重症者の中から死者が出るので、死者の増えるペースが韓国と同程度なので、重症者の割合を重点的に見ているのだろう。)それに日本の社会人は多少の風邪では医者にかからない。感染が確認されると周囲の人々の活動までストップさせることになるので、なかなか言い出しにくいというのもあるかもしれない。

*2:マスクは感染「予防」には全く無力